サッカー日韓戦はお互いに負けられない試合

サッカー日韓戦

スポーツにおいてアジアの代表を賭けた試合では、必ずと言ってよいほど日本は韓国と対決します。 お互いの国が永遠ライバルと認めていることから、日韓戦はどの試合よりも盛り上がりを見せています。

サッカーにおいては、日本がプロ化する以前は常にワールドカップ出場の大きな壁として立ちはだかりました。 しかし日本がプロ化して以降は、日本の実力が大きく飛躍したことから、勝つ確率が高くなりました。 それでも、韓国を相手にする際は「決して負けられない」との意識が強く働くのか、非常に激しい試合となる傾向にあります。

日本が韓国に対してこのように思うのと同様、韓国も日本に対して執念のようなものを感じさせるシーンが多々あります。 先日の女子サッカーの試合では、日本が序盤から積極的に試合をリードし、先制点を挙げました。 しかしその数分後、逆に韓国が日本の一瞬のスキをついて得点を挙げ、ドローに持ち込みました。 日本戦に掛ける意気込みを感じることが出来た試合でした。

サッカーで日韓戦が盛り上がる背景

背景

サッカーの代表戦において、日本対韓国というカードは両国ともに大いに盛り上がる組み合わせです。 「日韓戦」と呼ばれるこのカードが盛り上がる背景は複雑なものがあります。

まず、韓国にとって日本は第二次世界大戦中に自国を併合していた国であるという歴史があり、さらに韓国内における教育方針もあって日本に対して他国とは異なる感情を抱いています。 その感情がスポーツの場でも爆発し、両国間で対戦機会が多いサッカーにおいては対戦する度に多くの注目を集めるのです。

また、両国が初めてワールドカップを共催した際の誘致活動も影響を及ぼしています。 もともとは日本が開催国に立候補していたものの、韓国も名乗りを上げたことで招致の行方が混沌となりました。 ともに激しい招致合戦を展開し、結局はFIFAの意向もあり共催という形で落ち着いたものの両国の間にはわだかまりが残る結果になってしまったのです。

スポーツと政治は別物ですが、どうしてもプレイが激しくなってしまうのが日韓戦なのです。